夢二が恋人彦乃と過ごした湯涌での時。
彼の人生で最も幸せな時を過ごしたとされる湯涌での逗留の
際に利用したのが当館の前身である「山下旅館」
宿名は「お宿やました」に変わりましたが、昔と変わらぬ
おもてなしを心がけております。
館内には夢二ゆかりの作品ギャラリーがございます。
宿泊時に是非ご覧になって下さい。


明治17(1884)- 昭和9(1934)年
大正ロマンを代表する抒情派の画家にして詩人。本名は竹久茂次郎。
岡山県邑久郡本庄村(現:岡山県瀬戸内市邑久町本庄)の酒造業を
営む家の次男として生まれる。
明治末から雑誌や画集に発表した「夢二式美人画」と呼ばれる作品は
大衆の心をとらえ、明治45(1912)年に発表された夢二作詞の「宵待草」
は、大正17(1918)年には曲を付けられ一世を風靡しました。
大正ロマンを代表する画家であり「大正の浮世絵師」などと呼ばれ、
江戸情緒の魅力をたたえた美人画から、色鮮やかで楽しげな「子ども
絵」まで、幅広い作風をもって多様なメディアで活動。
書籍装幀にも優れた才能を発揮し、商業美術の概念をいち早く持って
いました。
千代紙、絵封筒、半襟などの図案も手がけたことから、現在でいう
ところの「グラフィックデザイナー」の先駆者としてゆるぎない地位を
確立しています。
生前の夢二はいわゆる画壇からは認められませんでしたが、近年では
その作品に対する評価は高まってきています。
もちろん今もなお多くの人々に知られる存在であり、その作品も人々に
親しまれています。


夢二が逗留した当館には、夢二ゆかりの作品を集めた
ちょっとしたギャラリーがございます。
客室のある各階奥に裏山の緑に包まれたちょっとした
ギャラリースペースが。
椅子もございます。緑に包まれて、夢二の作品を
ご覧になりごゆるりとお過ごしください。
その他玄関ロビーや館内各所に夢二の作品(レプリカ)
がございます。

